元店長が語る閉店!閉店後の仕事と、実際の閉店体験談のおはなし!

店長のこと

お店はいつかは終わります。

お店が閉店を迎えた場合、
どのようなことをするのでしょうか。

元店長として解説していきます。

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閉店したら何をするの?

私の旧勤務先の店舗は”閉店”という残念な形で
幕引きとなりました。

閉店作業って何をするの?と疑問に思う方も
いらっしゃると思いますので、
今日は閉店作業についてお話しますね。

勿論、業種や会社によって
違うとは思うので参考までに!

では、見ていきましょう…

在庫の処理
小売業である以上、閉店までに全ての商品を
売り捌く!ということはなかなかできません。
私の前の勤務先はゲーム店でした。
残った商品はグループ企業だったので
他の店舗に送ることになりました。
閉店作業で一番大変なのがこの在庫の処理。。でした。

数万にも及ぶ商品を
本部からの指示で振り分けられた各店舗ごとに送る…
送る際に在庫管理のシステム、POSに入力して
いかないといけないので
1個1個、数万ある在庫を入力してダンボールに詰めて送る、
という地獄のような、根気のいる作業を行いました。。
この作業だけで1週間ちょっとかかりました

毎日毎日ドでかいダンボールが大量に…
集荷しにきた郵便局の方も
「え?これ全部ですかw」みたいな感じでした。。

備品系の処理
店舗で使っていたレジやら棚やら…
色々残りますよね。。

このうち他店が必要としているレジなどと
消耗品(ホチキスとか輪ゴムとか)は
他のお店に全て送りました。

…で残る棚とかショーケース。。
他店ももうスペースがあるわけではないので
不要とのこと。。

こういうものはどうするのか?

答えは廃品回収に出すのです

決められた日に廃品回収業者がやってきて、
店舗スタッフと本部からの応援で捨てるモノを
運び出す…

狭い店舗でしたが廃品の量は思った以上に多く、
運びだしで1時間はかかりましたよ。。

ちなみに廃品回収は有料です

各種手続き
閉店作業はまだ終わりではありません。
銀行口座の解約、各種資格の取り消し申請、
大家さんとの話し合い、警備会社等の解約、
色々やることがあります。

勿論、潰れる店で勤務していたスタッフの
諸手続きも必要です。

掃除・スケルトン化など
借りていた物件を返す前に掃除をしなければなりません
スケルトンにしろ、と言われた場合は
業者を読んでスケルトン化工事をしなければなりません。

スケルトンというのは簡単に言えば
コンクリートむきだしの状態です。。
外の看板も撤去などしないといけませんしね…

そして最終日には鍵・合鍵の返却を行い、
ようやく作業終了、
お店の閉店となるのです

どのぐらいの人数でやるの?期間は?
私の勤務先の場合は
私と店舗のアルバイトスタッフさん(一日2~3人ずつ)と
本部からの応援(1日2~3人)でやってました。
規模の大きな店舗になればもっと増えるかとは思いますけど。。
期間は約10日でしたね。。

閉店作業をしてみて・・・
想像以上に大変です。
他店への発送は地獄、運びだしは力仕事で疲れる…
などなど。。
しかも、”閉店”の先に未来など無く、
モチベーションもイマイチ上がらないです。。
上にあげたのは私の旧勤務先の場合の一例ですが、
大体やることは似たようなものかと…。

ま、閉店作業なんて経験しないのが一番です。本当に。。

閉店後・・・
閉店後は鍵を返して終了。。
もう二度とそこには入れないので忘れ物にご注意を…
私の場合は店舗閉店と共に退職したので
そこでサヨナラでした。。
まぁ、そんなものですよ。

やり残しがないかに要注意!

お店の閉店時や
会社の倒産時。

これはしっかりと、遣り残しがないかを
確認するべきです。

そうしないと後々大変なことになるかもしれませんし、
それができないのであれば
最初から会社を作るべきではありませんし、
お店を始めるべきではありません。

会社やお店をやめる際…
別に突然やめたって構いませんし、
自分に対するやり残しがあったって、他の人には
迷惑はかかりませんから、それは良いのです。

何が問題なのかと言うと、
「お客様や顧客、取引先がからむ遣り残し」

これが問題なのです。

お客様からお預かりした商品はきっちりと返す、
何らかの料金を先に預かっていて、その料金分のことが
出来そうになければ返金する、
これが重要です。

また、取引先から預かった品、
未払い分の料金、これも全て消化しなければいけません。

とにかく
「人から預かったもの」に関しては閉店・倒産前に
全て手元からなくなるようにしなければなりませんし、
「人から料金を前払い」で貰っている場合、
その責任を果たすか、もしくは返金しなくてはいけません。

極端な話、他はどうだっていいので、
それだけは守るようにしてください。

で、ないと他の人に多大な迷惑をかけることになります。

預かったものは全部返す。
お金が絡む要素は全部解決する。

それが出来ていればいきなり倒産しようが閉店しようが、
迷惑は最小限に抑えられるはずです。

とにかく、お金や預かったもの、
これが絡むことだけは先に片付けておいて下さい。

閉店が決まったら荷物の持ち帰り

お店の閉店が決まったら、
私物などを早いところ、お店から引き上げなくては
なりません。

もたもたしていると、建物の明け渡しの日までに
私物を運びきれずに困ってしまう可能性もあります。

ですから、なるべく早め早めの行動を
しておくことが大切です。

閉店作業中はなかなかやることが多く、
忙しいため、色々と忘れてしまいがちです。

大事なことを忘れてしまったり、
持ち帰るべきものを持ち帰り忘れてしまったり…
色々とあるでしょう。

そのため、とにかく早め早めに行動することです。

「もうここでは使わないな」という私物は
早いところお店から引き上げてしまいましょう。

また、自分の私物でなくても、
処分するべきものはなるべく早く処分し始めることです。

処分にも時間がかかりますし、
閉店時は「片付け」だけやっていれば良いというわけではなく、
他にも色々な作業ややることがあったりします。

後々、やることがいっぱいいっぱいになってしまうと
気持ちにも余裕がなくなってしまいますから要注意です!

何でも、早めの行動を心がけることをおすすめします。

まず最初に「持ち帰るべきもの」「店で処分するべきもの」
「(他に系列店があるのなら)送るべきもの」をしっかりと
把握して、処理できるものから順番に処理していくのが
一番良いかと思います。

どれをどうするか、決まっていないと面倒くさいですからね…。

閉店を伝えた時の辛辣な反応!

私は、自営業のお店を閉店する際に
プライベートの知り合いや、
お店に来てくださった常連の方(公表できる状態になって以降)
そして、前の勤務先の方の一部などに、
閉店のことを伝えました。

大抵の方は
本心か、社交辞令かは別として
残念だったねー だとか、
え!?なくなっちゃうの?みたいな感じでした。

まぁ、これはよくある反応です。
しかし…
一人だけ違う人が居ました^^

その方にはメールで閉店になったことを
伝えました。
伝えるか、伝えないか迷ったところですが、
「まぁ、一応伝えておくか」という感じで、
メールで閉店になったこと、閉店になったので、
お店にやってきても、誰も居ませんよ、ということを
書いて送信しました。

すると、しばらくして返信が。
返信の内容は…

ざまぁ

でした(笑)

何と言う辛らつなお言葉^^

普通の人からすると、なんてことを!
と思うかもしれませんが、
その方は、元々そういう人なので、私は驚きません(笑)
むしろ、想定どおりの返事で、なんとなくほっとしましたよ^^

そういう人ですからね!

この方だけが唯一こううお言葉だったので
なんとなく笑えてしまいましたし、
他の人の反応とは違って、その反応も凄く印象に
残っています。

これが本心か、ツンデレ(?)かは知りませんが、
まぁ、ざまあと思われているということにしておきましょう!

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