自営業として店を開いたすぐ側に
同じジャンルのお店が出来たらどうするのか?
と、いうことを今日は話していきたいと思います。
競合店があとから近くにできたりすると、
せっかく店を作ったのに近くにやってきやがって!邪魔だ!
と、いう方もいるかもしれませんね
自営業にとっての競合店
大手には大手の弱点が、
自営業には自営業の弱点があります。
流石に真横に出来てしまえば苦しいかもですが、
ある程度距離があれば、
特に気にする必要はないのではないかと。
意識するあまり、自分本来の商売が出来なくなって
しまっては本末転倒ですからね。
では、大手の長所と弱点、
自営業の長所と弱点を見ていきましょう。
大手の弱点とは?
まず大手企業などが経営する店舗の場合、
当然、小売であれば品揃えは豊富です。
各店から回すこともできます。
また、資金力や体力面、情報面でも有利でしょう。
人員にも余裕があるはずです。
加えて、ネームバリューなどで表向きの体裁も
良いはずです。
しかしながら大手であるが故に
融通がききません。
縛られたルール内でしか行動できない、
つまりマニュアルの範囲内でしか行動できないのです。
また、人が多い故に質も下がっていきます。
中には接客態度の悪い店員、知識不足の店員が
出てくるほか、お客さんの情報もスタッフ間で
上手く共有できない、そんな状況もありますね。
さらには上の一声で方針が一瞬にして変わったり、
慣れ親しんだ店長が居なくなったり、
場合によっては閉店になったりします。
大手企業は
持つものは多く、体力もあるものの、
細かい動きが出来ない、
クルマに例えるなら
大型のタンクローリー と言った所でしょう。
では自営業は…?
自営業の弱点。それは大手とは反対です
品揃え、ネームバリュー、体力面、人員それらが大手と
比べると圧倒的に弱く、脆弱です。
しかしながら、自営業は自分の意思一つで
やり方を決めることができます。
お客様からのお願いにも臨機応変に答えることが
できるでしょう。
つまり、融通がきく、そういうことですね。
また、基本的に同じ人が接客するので
スタッフの間で伝わってない人がいる、と
いったこともありません。
他にも、自分で独創的な企画を発したりと
おもしろいことに挑戦することもできます。
と、いうことでクルマで言うと
小道もスイスイな軽自動車
ってとこですね。
結論は…?
結論から言えばどちらが有利、ということはありません。
在庫を求める人は大手に行くでしょうし、
雰囲気や楽しさを求める方は自営のほうに行くかもしれません。
勿論、両方行く人もいるでしょう。
なので、
大手が近くに出来ても悲観することはありません。
大手の店舗が入り込めない小道を上手く利用すれば
いくらでも対抗策はあるのですから…
大手とネットに食われる時代
私のような小売業にとって、
ネットショップは恐ろしい存在です。
今の時代、小売業のお店はどんどん潰れています。
そんな要因の一つがネットショップ。
ネットショップは便利・簡単・安い・品揃え豊富。
もはや小売業に勝ち目はありません。
私のような個人的は特にそうです。
ネットに喰われる個人店
個人店だけの問題ではありませんが、ネットショップに
私のようなお店やその他の個人店はどんどん食べられていきます。
まさに弱肉強食。
どうにもなりません(笑)
質・量ともにどうにもならないというのが現実です。
人員も資金力も全く違いますからね。
大手に喰われる個人店
そして、大手のお店にも個人店は食べられてしまいます。
資金力と人が違います。
個人店の良さは個性、みたいなことを言う人も居ますが、
個人店を始めてみて私は分りました。
“個性じゃ飯は食えない”と。
でもネットで買います
とは言え、自営業にとっての最大の敵であるネットショップ。
私も利用します(笑)
ゲームソフトの新作ソフトなどもネットで買いますし、
店の備品もネットで買います。
これが、敵に塩を送る…というやつなのでしょうか?
個人店の生き残る道
これは…もう、どうにもならない、というのが実情です。
簡単に生き残れるのであれば、潰れる自営業のお店なんて
ありません。
簡単に生き残れないからこそ、自営業は地獄の入り口なのです。
本当の地獄…。踏み入れてみれば分ります。
品揃えで大手に勝つのは不可能?
お店にとって、大事な要素の一つが
「品揃え」
小売業であれば、品揃えが豊富でないと、
やはりだんだんとお客さんが減っていくものです。
しかし、自営業では大手に品揃えで勝つことは
難しいです。
その理由は…
店舗面積の問題!
まず、お店のスペース自体の問題。
自営業のお店は、大手のお店のようにデカデカとお店を展開
することは難しいです。たいてい小さなお店になるでしょう。
すると、そもそも商品を置くスペースすらないことも多いのです。
仕入れルートの問題!
大手の方が独自の仕入れルートを持っていることも多いです。
また、個人店の場合、そもそも新品商品を仕入れる際に、
業種によっては、個人レベルでは全く相手にしてもらえないこと
すらあるので、なかなか厳しい世界になっています。
費用面の問題!
仕入れするための資金。個人店はそこまで資金にも余裕が
ありませんから、あまり売れなさそうな商品は省く必要があります。
大手のように「これは売れないだろう」みたいな商品を
仕入れることは難しいのです。
中古商品の問題!
中古商品の仕入れも難しいです。
やっぱり売る、となると信頼面は大手の方が高いですし、
大手であれば「絶対に売れない値段」でやむを得ず買取ことも
辞さないでしょう。
勝ち目はない
自営業でも工夫をすれば「一部分」では勝てるかもしれませんが、
最終的に勝ち目はない、というのが現実的なところです。
「諦め」といわれればそれまでですが、
実際に自営業をやってみるとわかります。
綺麗ごとではどうにもならない、と。